サカタ液肥GB [ グリシンベタイン+アミノ酸液肥 ]
販売価格: 4,800円(税別)
(税込: 5,280円)
オプションにより価格が変わる場合もあります。
商品詳細
【農業資材・液肥】 植物由来のグリシンベタイン、アミノ酸類、ラフィノースを含有した副産植物質肥料です。環境ストレスから植物を守り、塩類集積、高温、低温、乾燥などの生育不良時に効果を発揮します。
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規格/価格 | 1kg 4,800円(税別) | 1kg×4本セット 19,000円(税別) | 10kg 18,000円(税別) |
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塩類集積、高温、低温、
乾燥などの生育不良時に
植物由来のグリシンベタイン、アミノ酸類、ラフィノースを含有する画期的資材です。
サカタ液肥GBの特長
「サカタ液肥GB」は、グリシンベタインを多く含む副産植物質肥料です。
グリシンベタインは、マングローブや海藻、ムギ、テンサイなどに含まれる天然物質で、細胞内の浸透圧を調節し、ナトリウム障害を緩和する効果があります。そのため、潮害や連作などによる塩類集積(高EC)条件下でも、本商品の使用で生育促進の向上が期待できます。また、あわせて13種類以上のアミノ酸類と天然オリゴ糖のラフィノースの働きにより、高温、低温、乾燥環境下でのストレス緩和や生育促進、品質向上に効果を発揮します。
副産植物質肥料とは
食品工業または発酵工業によって副産されたもので、植物質の原料に由来する肥料をいいます。
グリシンベタインの働き
潮害や台風の暴風時の波しぶきなどで海水が土壌中に浸入すると、土壌の団粒構造が損なわれ透水性が著しく低下し、作物は根腐れなどを起こします。また施設栽培では、栽培過程で灌水や施肥を続けることにより、水や土壌に含まれる肥料分や塩分が徐々に凝結し高ECとなり、地表付近に塩類が集積して大きな問題となります。
植物は、土壌中の塩分上昇などさまざまなストレスにさらされると、自らの成長を抑制し、葉の気孔を閉じて水分の蒸散を防ぎます。しかし、気孔が閉じてしまうと二酸化炭素を取り込めないため光合成能力が低下し、結果として農作物の品質が落ち、収量が減り、場合によっては枯死してしまいます。
「サカタ液肥GB」に多く含まれる植物由来のグリシンベタインは、浸透圧調整物質として植物体内で働きます。細胞内の浸透圧を上げることでナトリウムイオンの悪影響を緩和する物質を「適合溶質」といいますが、この適合溶質は電気的に中性で水和性が高く、細胞内に蓄積しても毒性を持ちません。
なかでもグリシンベタインは、塩類集積状況下でもタンパク質や膜の構造を保護する効果があることから、さまざまな環境ストレスから植物を守ることが期待できます。
またグリシンベタインには、高温、低温、乾燥などによる各種ストレスを緩和する働きもあります。
このストレス緩和作用による光合成能力の維持向上は、老化抑制、細根の発達促進、微量要素欠乏症の緩和、しおれや葉枯れ防止などに繋がり、農作物の増収や品質の向上、収穫後の鮮度保持向上などさまざまなメリットをもたらします。
グリシンベタインを含む肥料はこれまでにもありましたが、「サカタ液肥GB」は従来品よりもはるかに濃度の高い約6%のグリシンベタインを含有しています。また100%植物由来のため、ほかの高機能資材との混用もしやすく、使い勝手が向上しました。
アミノ酸・ラフィノースの働き
「サカタ液肥GB」にはグリシンベタインのほか、チロシン、アラニン、グルタミン酸、セリンなど13種類以上の豊富なアミノ酸類が含まれています。これらのアミノ酸をさまざまなストレスによって活力が低下した作物に施用することで、速やかな回復が期待できます。また健常な植物に対しても生育促進効果があります。
さらに本製品には、天然オリゴ糖の一種であるラフィノース(raffinose)が含まれています。ラフィノースは、植物が低温ストレス環境下や種子の乾燥過程で生成するもので、植物体の耐寒性、耐乾性向上に大きく関与する物質です。
使用していただいた生産者の方から、以下のような高い評価をいただいています。
- 栽培中、草勢は安定しており、葉色もよい
- 追肥の量を減らして栽培することができた
- 厳冬期でも収量が落ちなかった
- 通常なら栽培途中で収穫不能になる塩類集積が著しい場所でも、他所と同様に収穫できた
使用事例
トマトへの使用事例
神戸大学農学部花卉野菜園芸学研究室においてトマトで比較試験を行ったところ、対照区は高温や乾燥が原因で葉枯れなどの症状を呈しましたが、「サカタ液肥GB」(週2回、全23回、1,000倍希釈)処理区は青々としており、耐暑性、耐乾性が向上したものと判断できました(図1)。
図1:トマトの比較
▲無処理区 | ▲処理区 |
また、トマトの苗に高EC区として4.5mS/cmを、対照区として1.5mS/cmを施し、あわせてそれぞれに「サカタ液肥GB」(週2回、全23回、1,000倍希釈)を処理すると、いずれも根量が増加し、特に高EC下でそれが顕著となっていることがわかりました(図2)。
図2-1:一般的な土壌条件下での苗の根部
▲処理区 | ▲無処理区 |
図2-2:高EC条件下での苗の根部
▲処理区 | ▲無処理区 |
※根色は光の加減による
パンジーへの使用事例
熊本県八代市内におけるパンジーでの試験では、「サカタ液肥GB」を処理(1,000倍希釈でタネまき後21日目から15日間隔、全3回)した苗は無処理区よりも葉枚数が多く、葉が大きくなりました。さらに、タネまきから60日後の生存率を比較したところ、無処理区で90.9%、処理区で95.9%という結果となりました(図3)。
図3:パンジーの苗の比較
▲無処理区 | ▲処理区 |
基本的な使用方法
原液を1,000倍に希釈し、2〜4週間隔で土壌に散布します。
花や野菜の栽培全般に使用でき、耐塩性の向上のほか、生産物の品質向上に大きく貢献します。
「サカタ液肥GB」は高pH(原液で約10)のため、ほかの高機能剤と混用する場合には、クエン酸系肥料とあらかじめ混和し、中和させてから使用してください。
- 適応作物:花、野菜全般
- 主用途 :土壌および葉面に散布
- 使用方法: 1,000倍に希釈し、2〜4週間隔で施用
取扱上の注意
- 皮膚に付着しないようご注意ください。
付着した場合は流水で洗浄し、目に入った場合には眼科医の診療を受けてください。 - 誤って口にしないようご注意ください。
万一飲み込んだ場合は大量の水を飲んで吐き出し、直ちに医師の診療を受けてください。